無線 RASP による 8ch 録音

Record ディレクトリにある demoWS_8ch.n を実行する. ただし,demoWS_8ch.n には,無線RASP の IP アドレスとして 127.0.0.1 を 指定しているが,これを適切な IP アドレスに変更する必要がある. また,もし無線 RASP の FPAA のコンフィグレーションが終っていなければ, ここで実行する.ws_fpaa_config 実行方法は無線 RASP のドキュメントを 参考にする. 録音が正常に終了すると,ALSA 準拠デバイスの時と同様に 8ch の音声ファイル rec_all_0.wav と,各チャンネル毎にファイルにした rec_each_0.wav, rec_each_1.wav,...,rec_each_7.wav というファイルが生成される.

うまく録音できないときは,次のチェックをする.

  1. マイクロホンは接続されいるか.プラグが抜けていたり,緩んでいないか確認し, しっかり接続する.

  2. RASP の IP アドレスにネットワーク接続されているか? ping を使ってネット ワーク接続を確認する.

  3. AudioStreamFromMic に RASP の正しい IP アドレスを設定しているか?

  4. RASP の FPAA の初期化が完了しているか?

  5. HARK 以外の録音ソフトで音の再生や録音は可能か確認する.再生や録音 ができない場合は,OS やドライバの設定,オーディオインターフェース が正しく接続/設定されていない可能性がある.そちらを確認する.

AudioStreamFromMic のパラメータを表 #.#.# に示す. DEVICETYPE に 無線 RASP を表す WS を,DEVICE には IP アドレスを指定する. サンプルを実行するには,実際の無線 RASP のアドレスに変更する必要がある.

無線 RASPと接続する場合には,AudioStreamFromMic モジュールの CHANNEL_COUNT を 16 にして使用する必要がある. そのため, 8 ch 録音するためには,16 ch 中から 8 ch 分を選択しなければ ならない.この例では ChannelSelector で,0〜7 ch を選択している.

: AudioStreamFromMic のパラメータ表

パラメータ名

設定値

単位

説明

LENGTH

subnet_param 

LENGTH

[pt]

FFT 長

ADVANCE

subnet_param 

ADVANCE

[pt]

シフト長

CHANNEL_COUNT

int 

16

[ch]

録音チャネル数

SAMPLING_RATE

subnet_param 

16000

[Hz]

サンプリング周波数

DEVICETYPE

string 

WS

 

デバイスタイプ

DEVICE

string 

127.0.0.1

 

デバイス名