6.7.1 ChannelSelector

6.7.1.1 ノードの概要

マルチチャネルの音声波形や複素スペクトルのデータから,指定したチャネルのデータだけを 指定した順番に取り出す.

6.7.1.2 必要なファイル

無し.

6.7.1.3 使用方法

どんなときに使うのか

入力されたマルチチャネルの音声波形や複素スペクトルのデータの中から, 必要のないチャネルを削除したいとき, あるいは,チャネルの並びを入れ替えたいとき. あるいは,チャネルを複製したいとき.

典型的な接続例

\includegraphics[width=\linewidth ]{fig/modules/ChannelSelector}
Figure 6.105: ChannelSelector の典型的な接続例

6.105に典型的な接続例を示す. このネットワークファイルによって,マルチチャネルの音声ファイル のいくつかのチャネルだけを抽出できる.主な入力元は AudioStreamFromMic , AudioStreamFromWave ,MultiFFT ,主な出力先は SaveRawPCM ,MultiFFT などである.

6.7.1.4 ノードの入出力とパラメータ

入力

INPUT

: Matrix<float> もしくは Matrix<complex<float> > 型. マルチチャネルの音声波形または複素スペクトルのデータ.

出力

OUTPUT

: Matrix<float> もしくは Matrix<complex<float> > 型. マルチチャネルの音声波形または複素スペクトルのデータ.

パラメータ

Table 6.90: ChannelSelector パラメータ表

パラメータ名

デフォルト値

単位

説明

SELECTOR

Object 

Vector< int > 

 

出力するチャネルの番号を指定

SELECTOR

:  ,デフォルト値は無し. 使用するチャネルの,チャネル番号を指定する. チャネル番号は0からはじまる.

例: 5チャネル(0-4)のうち 2,3,4チャネルだけを使うときは(1)のように, さらに3チャネルと4チャネルを入れ替えたい時は(2)のように指定する.

(1)

<Vector<int> 2 3 4> 

(2)

<Vector<int> 2 4 3> 

6.7.1.5 ノードの詳細

入力の$N\times M$型行列( Matrix )から指定したチャネルの音声波形(もしくは複素スペクトル) データだけを抽出し,新たな$N’\times M$型行列のデータを出力する. ただし,$N$は入力チャネル数,$N’$は出力チャネル数.