6.2.11 CMIdentityMatrix

6.2.11.1 ノードの概要

単位行列が格納された相関行列を出力する.

6.2.11.2 必要なファイル

無し.

6.2.11.3 使用方法

どんなときに使うのか

LocalizeMUSIC ノードの NOISECM 入力端子に接続することで, LocalizeMUSIC ノードが持つ雑音抑圧機能を OFF にすることができる.

典型的な接続例

図 6.27CMIdentityMatrix ノードの使用例を示す.

本ノードは全ての周波数ビンに対して単位行列を持つ 相関行列データをノード内で生成するため,入力端子は存在しない. 出力端子から生成された相関行列が出力される.

\includegraphics[width=0.5\linewidth ]{fig/modules/CMIdentityMatrix}
Figure 6.27: CMIdentityMatrix の接続例

6.2.11.4 ノードの入出力とプロパティ

Table 6.26: CMIdentityMatrix のパラメータ表

パラメータ名

デフォルト値

単位

説明

NB_CHANNELS

int 

8

 

入力信号のチャネル数 $M$

LENGTH

int 

512

 

処理を行う基本単位となるフレームの長さ $NFFT$

入力

無し.

出力

OUTPUT

: Matrix<complex<float> > 型. 各周波数ビン毎の相関行列.$M$次の単位行列である相関行列が $NFFT / 2 + 1$ 個出力される. Matrix<complex<float> > の行は周波数($NFFT / 2 + 1$ 行)を,列は複素相関行列($M * M$ 列)を表す.

パラメータ

NB_CHANNELS

: int 型.入力信号のチャネル数.相関行列の次数と等価. 前段で使用していた相関行列の次元を合わせる必要がある.8 がデフォルト値.

LENGTH

: int 型.512 がデフォルト値.フーリエ変換の際のFFT点数.前段までのFFT点数と合わせる必要がある.

6.2.11.5 ノードの詳細

周波数ビン毎の$M$次の複素正方行列である相関行列に対して,単位行列を格納し Matrix<complex<float> > 形式に直して出力する.