4.1 基本型

int ,float ,double , bool ,char , string , complex (complex<float> , complex<double> ) は,前述のようにC++ データ型を引き継いだ基本型であ る.HARK  では,番号など,必ず整数であると分かっているもの(音源数や FFT の窓長など)は int が,それ以外の値(角度など)にはすべて float が用い られる.フラグなど,真偽の 2 値のみが必要な場合は bool が用いられる. ファイル名などの文字列が必要な場合は string が使われる.HARK  はスペク トル単位の処理や特定長の時間ブロック(フレーム)ごとの処理を行うことが 多いため,ノードのターミナルのデータ型としては,直接基本型を用いる 場合は少なく,Matrix や Vector , Map の要素として用いることが普通であ る.complex<float>  も,単独で用いることは少なく,スペクトルを表現するため に,Vector , Matrix の要素として用いることが多い.倍精度の浮動小数 点 (double 型) は,FlowDesigner としてはサポートしているが,HARK  で は,Source を除いて利用していない.

4.1.1 この型に変換するノード:

Conversion  カテゴリの To*  ノードが各型に変換する. int は ToInt , float は ToFloat , bool は ToBool , string は ToString を用いる.