6.4.8 SaveHTKFeatures

6.4.8.1 ノードの概要

特徴量ベクトルを HTK (The Hidden Markov Model Toolkit)で扱えるファイル形式で保存する.

6.4.8.2 必要なファイル

無し.

6.4.8.3 使用方法

どんなときに使うのか

MFCC,MSLS などの音響特徴量を保存する時に使用する. SaveFeatures と異なり,HTKで扱えるように専用のヘッダが追加されて保存できる.

典型的な接続例

\includegraphics[width=100mm]{fig/modules/SaveHTKFeatures}
Figure 6.85: SaveHTKFeatures の接続例

6.4.8.4 ノードの入出力とプロパティ

Table 6.74: SaveHTKFeatures のパラメータ表

パラメータ名

デフォルト値

単位

説明

BASENAME

string 

   

保存する時のファイル名の Prefix

HTK_PERIOD

int 

100000

[100 nsec]

フレーム周期

FEATURE_TYPE

string 

USER

 

特徴量の型

入力

FEATURES

: Map<int, ObjectRef> 型である.

SOURCES

: Vector<ObjectRef> 型である.この入力は,オプションである.

出力

OUTPUT

: Map<int, ObjectRef> 型である.

パラメータ

BASENAME

: string 型である.保存する時のファイル名の Prefix で,保存時は,Prifix の後に SOURCES の ID が付与されて 特徴量が保存される.

HTK_PERIOD

: フレーム周期の設定で単位は[100 nsec]である. サンプリング周波数 16000[Hz]でシフト長 160 の場合, フレーム周期は 10[msec] となるので 10[ms] = 100000 * 100[nsec] で,100000 が適当な設定値となる.

FEATURE_TYPE

: HTKで扱う特徴量の形式の指定.HTK独自の型に従う. 例えば,MFCC_E_D の場合は「(MFCC+パワー) + デルタ(MFCC+パワー)」となる. HARK で計算した特徴量の中身と合わせるように設定する.詳細はHTKbookを参照されたい.

6.4.8.5 ノードの詳細

特徴量ベクトルをHTKで扱われる形式で保存する. 保存するファイルの形式は,HTK固有のヘッダを付与した後, ベクトル要素を IEEE 754 の 32 ビット浮動小数点数形式, ビッグエンディアンで保存する. 名前付ルールは, BASENAME プロパティで与えた Prifix の後に ID 番号が付与される. HTKのヘッダの設定はプロパティで変更可能.