6.2.8 CMConjEachElement

6.2.8.1 ノードの概要

相関行列の共役をとる.

6.2.8.2 必要なファイル

無し.

6.2.8.3 使用方法

どんなときに使うのか

CMMakerFromFFT ,CMMakerFromFFTwithFlag から作成した音源定位用の相関行列の 演算ノードの一つで,成分毎に共役をとる機能を持つ.

典型的な接続例

図 6.21CMConjEachElement ノードの使用例を示す.

入力端子へは,CMMakerFromFFT や CMMakerFromFFTwithFlag 等から計算される相関行列を接続する (型は Matrix<complex<float> > 型だが,相関行列を扱うため,三次元複素配列を二次元複素行列に変換して出力している).

\includegraphics[width=100mm]{fig/modules/CMConjEachElement.eps}
Figure 6.21: CMConjEachElement の接続例

6.2.8.4 ノードの入出力とプロパティ

入力

INPUTCM

: Matrix<complex<float> > 型. 各周波数ビン毎の相関行列.$M$次の複素正方行列である相関行列が $NFFT / 2 + 1$ 個入力される. Matrix<complex<float> > の行は周波数($NFFT / 2 + 1$ 行)を,列は複素相関行列($M * M$ 列)を表す.

出力

OUTPUTCM

: Matrix<complex<float> > 型.INPUTCMの共役を取った後の相関行列が出力される.

パラメータ

無し.

6.2.8.5 ノードの詳細

相関行列の共役を取る. 相関行列は $k \times M \times M$ の複素三次元配列であり,$k \times M \times M$ 回の除算が以下のように行われる. ただし,$k$ は周波数ビン数 ($k = NFFT / 2 + 1$),$M$ は入力信号のチャネル数である.


 calculate{

    FOR i = 1 to k
        FOR i = 1 to M
            FOR i = 1 to M

                OUTPUTCM[i][j][k] = conj(INPUTCM[i][j][k])

            ENDFOR
        ENDFOR
    ENDFOR

 }