6.7.5 MatrixToMap

6.7.5.1 ノードの概要

Matrix<float> 型や,Matrix<complex<float> > 型のデータを Map<int, ObjectRef> 型に変換する.

6.7.5.2 必要なファイル

無し.

6.7.5.3 使用方法

どんなときに使うのか

入力が Map<int, ObjectRef> 型しか受け付けないノード,例えば PreEmphasis ,MelFilterBank や SaveRawPCM など, に接続する際に使用する.

典型的な接続例

MatrixToMap ノードの接続例を図6.866.87 に示す.

6.86 は,AudioStreamFromMic ノードで マイクロホンから音声波形データを取り込み,ChannelSelector ノードにて必要なチャネルを選別し, MatrixToMap ノードによって Matrix<float> 型データを Map<int, ObjectRef> 型に変換する. その出力を SaveRawPCM ノードに接続し,波形をファイルとして保存する.

6.87 は,波形のスペクトルを Map<int, ObjectRef> 型で得たいときの MatrixToMap ノードの使い方である. 図のように,MultiFFT ノードを通すのは,MatrixToMap の前でも後でも良い.

\includegraphics[width=.9\textwidth ]{fig/modules/MatrixToMap-1}
Figure 6.89: MatrixToMap の接続例 – SaveRawPCM への接続

\includegraphics[width=.9\textwidth ]{fig/modules/MatrixToMap-2}
Figure 6.90: MatrixToMap の接続例 – MultiFFT との接続

6.7.5.4 ノードの入出力とプロパティ

入力

INPUT

: Matrix<float> または Matrix<complex<float> > 型.

出力

OUTPUT

: Map<int, ObjectRef> 型.入力データに ID が付与された構造体.

パラメータ

無し.

6.7.5.5 ノードの詳細

ID の付き方: ID の値は常に 0 となる.