5.1.1 LocalizeMUSIC用音源定位伝達関数

音源定位伝達関数は,音源からマイクロホンアレイまでの伝達関数を表し, M2PG チャンクを用った HGTF 形式のファイルとして表現する, 音源定位伝達関数ファイルは, LocalizeMUSIC のプロパティ A_MATRIX に指定する. 具体的にどのように使われるかは,LocalizeMUSIC を参照されたい.

M2PG の定義を表 5.5 に示す. なお,多次元配列のメモリの並びは row major (C言語の場合と同じ)である.

Table 5.5: M2PG サブチャンクの定義

char[4]

"M2PG"

int

チャンクのサイズ,

 

$12+12*Nd*Nr+8*Nd*Nr*nmic*(Nfft/2+1)$ [bytes]

short[2]

M2PG バージョン(メジャー,マイナー)

int

水平方向の要素数(Nd)

int

距離の要素数(Nr)

Vector3[Nd][Nr]

音源位置の座標

complex<float> [Nd][Nr][nmic][Nfft/2+1]

伝達関数

本ファイルは,インパルス応答形式のファイルから,サポートツールである harktool を使用して作成する.具体的な作成方法は 7.1 節 で述べる.