6.2.3 CMChannelSelector

6.2.3.1 ノードの概要

マルチチャネルの相関行列から,指定したチャネルのデータだけを 指定した順番に取り出す.

6.2.3.2 必要なファイル

無し.

6.2.3.3 使用方法

どんなときに使うのか

入力されたマルチチャネルの相関行列の中から, 必要のないチャネルを削除したいとき, あるいは,チャネルの並びを入れ替えたいとき. あるいは,チャネルを複製したいとき.

典型的な接続例

図 6.13CMChannelSelector ノードの使用例を示す.

入力端子へは,CMMakerFromFFT や CMMakerFromFFTwithFlag 等から計算される相関行列を接続する (型は Matrix<complex<float> > 型だが,相関行列を扱うため,三次元複素配列を二次元複素行列に変換して出力している).

\includegraphics[width=0.8\linewidth ]{fig/modules/CMChannelSelector.eps}
Figure 6.13: CMChannelSelector の接続例

6.2.3.4 ノードの入出力とプロパティ

Table 6.16: CMChannelSelector のパラメータ表

パラメータ名

デフォルト値

単位

説明

SELECTOR

Vector<int> 

<Vector<int> >

 

出力するチャネルの番号を指定

入力

INPUTCM

: Matrix<complex<float> > 型. 各周波数ビン毎の相関行列.$M$次の複素正方行列である相関行列が $NFFT / 2 + 1$ 個入力される. Matrix<complex<float> > の行は周波数($NFFT / 2 + 1$ 行)を,列は複素相関行列($M * M$ 列)を表す.

出力

OUTPUTCM

: Matrix<complex<float> > 型.INPUTCMに同じ.

パラメータ

SELECTOR

: Vector<int> 型,デフォルト値は無し(<Vector<int> >). 使用するチャネルの,チャネル番号を指定する. チャネル番号は0からはじまる.

例: 5チャネル(0-4)のうち 2,3,4チャネルだけを使うときは <Vector<int> 2 3 4> のように, 3チャネルと4チャネルを入れ替えたい時は <Vector<int> 0 1 2 4 3 5> のように指定する.

6.2.3.5 ノードの詳細

相関行列が格納された入力データの$k \times M \times M$型の複素三次元配列から 指定したチャネルの相関行列だけを抽出し, 新たな$k \times M’\times M’$型の複素三次元配列のデータを出力する. ただし,$k$は周波数ビン数($k = NFFT / 2 + 1$),$M$は入力チャネル数,$M’$は出力チャネル数.