4.3.3 Object

主にノードのプロパティで用いられるデータ型である. HARK  では,ChannelSelector などで用いられている. 基本的には,事前に用意されている int , float , string , bool , subnet_param 以外のデータ型をプロパティとして設定する際に用いるデータ型である. 4.3.2 節で述べたように,基本データ型を含めて Object 型として利用可能なため, 原理的には,すべてのデータ型を Object として指定できることになるが, 実際に入力できるのはテキストでの入出力が実装されているデータ型に限られる. Vector や, Matrix も指定できるように実装されているが,Map はテキスト入出力を 実装していないため,Object として入力することは現時点ではできない.

参考までに,以下に,入力できる例,できない例を挙げる.

OK

$<$Vector<float>  0.0 1.0$>$

一般的な Vector の入力法

OK

Complex $<$float (0,0)$>$

complex も Complex とすれば入力できる

NG

$<$Vector<complex<float> >  (0.0, 1.0) $>$

complex の入力は非サポート

OK

$<$Vector<ObjectRef>  $<$Complex $<$float $>$ (0.0, 1.0)$>$ $>$

Complex として入力すれば問題ない

OK

$<$Int 1$>$

int も Int として入力できる