7.1.1 概要

HARKTOOL は,GHDSS で用いる分離用伝達関数ファイルとLocalizeMUSICで用いる 定位用伝達関数ファイルを生成・可視化するツールである. なお,ファイル作成方法には,下記のGUI画面から作成する方法と, 7.1.11のコマンドのみで作成する方法の2種類がある.

HARKTOOLの機能を下記に示す.

伝達関数ファイルの生成に必要なファイルは,インパルス応答を録音したファイルを使用する場合, TSP応答を録音したファイルを使用する場合, 録音ファイルを使用せずに幾何計算(シミュレーション) を行う場合とでは異なり,それぞれ以下の通りである.

インパルス応答を録音したファイルを使用する場合:

  1. インパルス応答リストファイル(7.1.5 インパルス応答リストファイル作成方法参照)

  2. マイクロホン位置ファイル(7.1.7 マイクロホン位置情報ファイル作成方法参照)

  3. インパルス応答を録音したファイル

TSP応答を録音したファイルを使用する場合:

  1. TSP応答リストファイル(7.1.6 TSP応答リストファイル作成方法参照)

  2. マイクロホン位置ファイル(7.1.7 マイクロホン位置情報ファイル作成方法参照)

  3. TSP応答を録音したファイル

録音ファイルを使用せずに幾何計算(シミュレーション)を行う場合:

  1. TSP応答リストファイル(7.1.6 TSP応答リストファイル作成方法参照)

    • 幾何計算の場合は録音ファイル名は無視されるため,適当な名前を入れる.

    • この場合,伝達関数ファイルはマイクロホンが自由空間に置かれたと仮定して生成されるので, マイクロホンが実際に設置されている物体の反響など(e.g. ロボットの頭の反射など)は無視される.

  2. マイクロホン位置ファイル(7.1.7 マイクロホン位置情報ファイル作成方法参照)

これらのファイルをウィンドウから指定することで,伝達関数を生成する.