はじめに

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Problem

マイクロホンアレイを使って,音源の方向を推定したい.

Solution

HARK では音源定位機能に加えて,音源の追従,定位結果の可視化,保存, 読み込み機能も提供している. 本章では,それらに関するレシピをまとめている.

あなたが初めて音源定位を行うのなら,まずは はじめての音源定位を見ながら定位 システムを作成してみよう. それができたら,次はデバッグをしよう. レシピ 定位できているかどうかを確認したいを見て動作確認をしよう. もし問題があれば, 音源定位がまったくでない / 出すぎる音源定位結果が細かく切れてしまう / 全 部繋がってしまうなどを見よう. 音源分離に接続するときは,音源分離した音の先頭が切れてしまうという問題が起こるかもしれない. 定位結果の解析などのために保存したいならレシピ 定位結果をファイルに保存したいを見よう.

音源定位の性能をあげるには,レシピ 音源定位のパラメータをチューニングしたいを見てチューニングしよう. 音源数が複数ある場合は, 同時に複数の音を定位したいを使ってパ ラメータを変えればよい.

音源定位システムは,拡張することもできる.例えば3次元の音源定位をしたい なら,音源の高さや距離も推定したいを見よう. また,マイクアレイのうちいくつかのマイクのみを使いたい時は, レシピ マイクロホンアレイの一部だけを使いたいを見よう.

Discussion

音源定位に関わる主なノードは以下の7つである.

音源定位 LocalizeMUSIC 

 
入力された音声から音源定位結果を出力

固定の音源定位 ConstantLocalization 

 
固定した音源定位結果を出力.分離のデバッグなどに使える.

同一音源追従 SourceTracker 

 
音源定位結果に対して,音源位置を基準に同一音源か否かを判定し, 音源 ID を付与

定位結果の表示 DisplayLocalization 

 
音源定位結果を表示

定位結果の保存と読み込み SaveSourceLocation と LoadSourceLocation 

 
音源定位結果を保存・読み込み

音源定位の引き延ばし SourceIntervalExtender 

 
音源定位結果の引き延ばし.分離用.

See also

各ノードの使い方については,HARK ドキュメントの当該箇所を参照. MUSIC による音源定位の原理は HARK ドキュメントの LocalizeMUSIC を参照.