8.1.2 RASP-24

8.3 にRASP-24 の写真を示す。 無線 RASP と同様に, RASP-24 も様々なサンプリング周波数で 8, 16チャネルのマイクロホンを同時に録音できる A/D 装置である。 また 2chの音声出力 (D/A) 機能もあり, A/Dと同期再生録音も可能である。 無線RASPとの違いは、分解能である. 無線RASPの分解能が 16bitであるのに大して, RASP-24は 24bit なので より量子化誤差の小さい A/D変換が可能となる.

録音用計算機とRASP-24との接続は TCP/IP を用いる. RASP-24 にはLANポートが搭載されているのでそれを用いた有線接続で録音してもよいし, 同じく搭載されているUSBポートに無線LAN子機を接続すれば無線で録音もできる. 詳しくは製品に同梱されている説明書を参照.

基本的な使い方は 無線RASPと同様である. ネットワークの設定を行い, AudioStreamFromMic を用いて録音を行う. 無線 RASPとの違いは,電源投入後にファームウェアの書き込みが不要ということである. したがって, ws_fpaa_config を実行する必要はない. サンプルネットワークは HARK クックブックの録音サンプルネットワークの節を参照.

\includegraphics[width=.5\linewidth ]{fig/device/rasp24}
Figure 8.3: RASP-24の写真